
節約したお金をLivret Aで貯金すれば、利息は完全非課税。 しかもBoursobankなら口座維持費ゼロで、さらにおトクに貯められます◎
フランスで暮らしながら「そろそろ貯金を始めたい」と思った時、まず検討したいのが、フランス人口の80%以上が利用する定番の非課税貯蓄口座「Livret A(リヴレ・ア)」です。
利息に税金がかからず、元本保証付でいつでも引き出せる安心感から、国民的な貯金口座として長年にわたり根強い人気があります。
フランス在住日本人向けに、Livret Aのしくみや開設条件、BoursobankでLivret Aを開設するメリット、その他の貯蓄商品(LDDS・LEP・PELなど)を紹介します。


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Livret A
Livret Aの基本情報
Livret A(リヴレ・ア)は、フランスで最も広く利用されている非課税の貯蓄口座です。
Livret Aの特徴は次のとおりです。
- 金利がフランス政府によって決定される。
- 利率は2回見直しされ、経済状況(インフレ率など)をもとに調整される。
- 利息は非課税で、受け取った利息に対して所得税や社会保障税(CSGなど)は一切かからない。
- 元本保証があるためリスクはゼロ。
- 預金が減ることはなく、必要に応じていつでも引き出すことができる。
- Livret A の商品内容(利率、上限額、非課税の扱いなど)はすべて共通であり、どの銀行で開設しても条件は同じ。



Livret Aの商品内容はどの銀行でも同じですが、銀行の口座維持手数料やアプリの使いやすさなどに違いがあります。「どの銀行でLivret Aを作るか」は銀行のサービス面や利便性で選ぶのがポイントです。
利率
2025年8月現在、Livret Aの年利率は1.7%に設定されています。
この利率は、フランス中央銀行(Banque de France)が経済指標に基づいて算出した上で、政府によって最終決定されるものです。
見直しは原則として年2回(1月と7月)行われ、通常は翌月の1日(2月1日・8月1日)から新しい利率が適用されます。



「ゼロ金利」と呼ばて久しい日本の金利に比べれば、ずっと高い金利ですが、Livret Aの金利はかつてに比べて減少中。フランス国民から不満の声が聞こえるのも事実です。
上限額
2025年8月現在、Livret Aの預け入れ可能な上限額は22,950ユーロ。
この上限に達した場合でも、それまでに発生した利息については引き続き非課税で受け取ることができます。
また、Livret Aの利息は半月単位(毎月1日・16日)で計算され、毎年12月末にまとめて口座に振込まれます。
外国人でも開設可能、必要条件・書類
Livret Aは、外国人でも開設可能です。
フランス国籍を持っていない場合でも、「フランス国内に居住している」という条件を満たしていれば申し込むことができます。
必要な主な条件:
- フランス居住者であること(住所証明が可能)
- 同一人物名義で、既に他のLivret Aを保有していないこと
- Livret Aは1人につき1口座までと法律で定められている
必要な書類(Boursobank の場合):
- 有効な身分証明書
- 例:パスポート、滞在許可証(titre de séjour)など
- フランス国内の住所証明書(Justificatif de domicile)
- 例:電気・ガス・水道・携帯電話の請求書、家賃支払い証明、住居証明書(attestation d’hébergement)など。※原則3か月以内のもの
- 銀行口座(Compte courant)のIBAN番号
- 多くの銀行では、Livret Aを開設するには同銀行内の普通預金口座(compte courant)を保有している必要あり。



わたしもLivret Aを開設しています。例えば、急遽帰国しなければいけない時の航空券の費用などにできるよう「すぐには使わないけれど、いざとなれば自由に引き出せるお金」としてLivret Aを活用しています。


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Livret Aのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
非課税で利息が受け取れる 受け取った利息は所得税や社会保障税の対象外。課税されない安心感あり。 金利が国によって保証されている 金利は政府が定めており、経済状況に応じて年2回見直し。市場の変動に左右されにくく、安定した運用が可能。 元本保証があり、リスクがゼロ 預金は国家の保障付で、減ることはない。元本割れの心配がない。 いつでも引き出し可能 入金・出金に制限がなく、必要なときにすぐに使える。急な出費にも対応できる。 フランス在住の外国人も開設可能 在仏日本人を含む外国籍の人でも、住所証明などを用意すれば開設できる。 | 貯蓄上限がある 預金には上限(22,950ユーロ)があり、それ以上は預けられない。 金利はインフレに追いつかないこともある 利率が年1.7%あっても、物価上昇率がそれを上回ると、実質的にはお金の価値が目減りすることになる。 資産を大きく増やすには不向き 元本が保証されている反面、増えるスピードは緩やか。長期的に資産を育てたい場合は、別の投資商品との併用が必要。 1人1口座までという制限がある 複数口座を作ることはできない。 |



Livret Aは「安全・非課税・自由度の高さ」が魅力の貯蓄口座ですが、大きなリターンを求める方やインフレ対策をしたい方にとっては、他の金融商品との組み合わせを検討する価値がありそうです。
Boursobankのメリットと他行比較
Livret Aは同じ、でも銀行選びは重要
Livret Aは全国共通の貯蓄商品であり、次の条件はすべての銀行で同じです。
- 利率(2025年8月現在:1.7%)
- 非課税(所得税・社会保障税ともにゼロ)
- 預入上限(22,950ユーロ)
しかしながら、銀行によって「使い勝手」の違いはあります。
比較項目 | 違いが出る点 |
管理方法 | アプリの見やすさ、機能の使いやすさ |
手数料 | 口座維持費の有無(特に普通口座) |
入出金操作 | オンラインで完結するかどうか |
金融商品との連携 | Livret A以外の商品(LDDS、PEAなど)を同じアプリで管理できるか |
書類提出・開設手続き | オンライン対応か、支店訪問が必要か |
BoursobankでLivret Aを作るメリット
1. 完全オンラインで手続きが完結
Boursobankはフランス最大手のネット銀行で、口座開設から書類提出、操作まで全てアプリやウェブで完結。
支店に行く必要がなく、スマホで撮影した書類をアップロードするだけでOK。郵送も不要。
2. 口座維持手数料が無料
Boursobankでは、Livret Aはもちろん、普通預金口座(compte courant)も維持手数料ゼロ。一方で、大手の伝統的な銀行では、毎月10ユーロ程度の管理費がかかる場合が多い。
3. アプリがシンプルで見やすい
Boursobankのアプリは使いやすさに定評があり、残高や入出金履歴もひと目で確認可能。Livret Aだけでなく、LDDSや投資口座などもひとつの画面で管理でき、資産の全体像がつかみやすい。
4. 他の金融商品とも連携できる
Livret Aに加え、次のような口座も開設可能:
- LDDS(非課税の環境支援型貯蓄)
- PEA(株式投資の税制優遇口座)
- Assurance Vie(節税型積立商品)
- 普通預金口座、保険、住宅ローンなど
大手銀行BNP Parisbasとの比較
ここでは、ネット専業のBoursobankと、フランス最大手銀行のBNP Paribasを比較します。
Livret Aをどこで開設するか迷っている方は参考にしてください。
Boursobank | BNP Parisbas | |
管理方法 | オンライン完結 | 支店中心 |
口座維持手数料 | 無料 | 月10€程度 |
アプリの使いやすさ | ◎ とても見やすい | △ やや複雑 |
他口座との連携 | ◎(LDDS・PEA・Assurance Vie) | ◯(商品による) |
開設のしやすさ | ◎ スマホで完結 | △ 支店訪問が必要なことも |



私はBoursobank・BNPの両行に口座を持っていますが、アプリはBoursobankの方が使いやすいです。Livret AはBNPですが、これから開設する方にはBoursobankをおすすめします。アプリが使いやすく、支店に出向く必要がない方が便利だからです。


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Livret A以外の貯蓄商品
フランスには、Livret Aのほかにも非課税で安心して貯金ができる口座がいくつかあります。
それぞれに特徴があり、条件を満たせば併用も可能。
ここでは、代表的な3つの貯蓄商品について紹介します。
LDDS(開発持続型貯蓄口座)
LDDS(Le Livret de Développement Durable et Solidaire)は、Livret Aと並んで人気のある非課税貯蓄口座です。
- 金利はLivret Aと同じ(2025年8月現在:年1.7%)
- 預入上限は12,000ユーロ
- 利息は非課税
- Livret Aと併用可能(両方で合計34,950ユーロまで預けられる)
- 誰でも開設できるが、1人1口座までという制限あり
環境・社会的プロジェクトへの資金として活用される点が特徴で、使い道にも社会的な意義があります。
LEP(低所得者向け貯蓄)
LEP(Le Livret d’Épargne Populaire)は、低〜中所得者向けに設けられた貯蓄口座で、他のどの非課税口座よりも高い金利が設定されることが多いのが魅力です。
- 2025年8月現在の金利は2.7%(時期によって変動)
- 預入上限は10,000ユーロ
- 利息は非課税
- 所得制限あり(開設には最新の収入証明が必要)
対象となる年収は世帯構成によって異なり、収入が一定以下であれば外国人でも開設可能です。
条件を満たす場合は、まず検討したい選択肢のひとつです。
PEL・CEL(住宅用貯蓄)
将来フランスで不動産の購入しを考えている場合には、PEL(Plan d’Épargne Logement)やCEL(Compte Épargne Logement)という住宅専用の貯蓄商品があります。
- 中長期向けの口座で、契約期間や利率が固定されている
- 利息は一部課税対象(一定期間を超えると課税)
- 預金額に応じて住宅ローンの金利優遇が受けられる
ただし、現在は税制メリットが縮小傾向にあるため、実際に住宅購入の予定がある人向けの選択肢です。
比較表:各貯蓄商品の違いまとめ
項目 | Livret A | LDDS | LEP | PEL |
利率(2025年) | 1.7% | 1.7% | 2.7% | 1.75%(固定) |
預入上限額 | €22,950 | €12,000 | €10,000 | €61,200 |
非課税 | ◎ | ◎ | ◎ | △(条件により課税) |
所得制限 | なし | なし | あり | なし |
特記事項 | 最も一般的 | 環境関連に使われる | 所得証明が必要 | 住宅購入専用 |


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よくある質問


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余談:母が息子に託したLivret A



年上の友人から聞いた、忘れられない話があります。
彼女は長年シングルマザーとして一人息子を育て上げ、大学進学のタイミングで、満額まで貯めたLivret Aの口座をそのまま息子に託したそうです。
「あなたは家を出る。
まだ学生だけど、もう大人のようなもの。
このお金を渡すけれど、無駄遣いはしないでね。
でも、本当に困った時は遠慮なく使いなさい」
息子にそう伝えたといいます。



その背景にある年月と想いを想像すると、思わず胸が熱くなりました。ただのお金ではなく、親としての支えと信頼、そして人生の節目に込められた静かなエール。Livret Aはシンプルな貯蓄プランですが、こんな風に家族への想いを込めた使い方もあるのだと知りました。
まとめ|貯金はLivret Aから。使いやすさで選ぶならBoursobank
- Livret Aはフランスで最も定番の非課税貯蓄口座
- Livret Aはフランス政府が金利を決定・元本保証あり。利息は完全非課税で、いつでも引き出し可能。
- Livret Aはすべての銀行で共通だが、利便性には違いあり
- Boursobankなら、オンラインで口座開設・管理が完結。普通口座との連携もスムーズ、手数料ゼロ。


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